トイプードルのお城　PRIMO｜ブログ

ボクちゃん意外とデリケートなんです、、、、、

自分で言うのもナンですが　私かなり真面目です。
交配を頼まれようものなら　時間を問わず　一生懸命やります！！、ね、プティママ。
信頼されていると思えばこそ頑張るわけです。
特に県外からの交配依頼がよくあるので　遠方から来て下さるそのお気持ちに応えるべく　最善を尽くします。

でも中には　私を信用していないのかな？と思えるような　質問をしてくる人がいます。
猜疑心の塊のような、、、、、
「この子は遺伝的に大丈夫なんでしょうか？」とも聞かれました。
うちの子は 長い間　種オスとして　健康な子供たちを送り出し
更に　進行性網膜委縮症　および　フォンビルブラント（血友病のようなもの）の遺伝子検査まで済ませ
ブルセラの検査もきっちりしています。膝も強靭な子です。
その結果を踏まえて　安心して交配しているわけです。
一度交配した後に　出た質問でしたから仕方ありませんでしたが
　こういう質問を最初にされたなら　正直交配をお断りしていたと思います。

交配のトップページにお願いしてあるブルセラの検査すらして来ずに　こちらの遺伝問題ばかりを気にされていましたが
あの方たちはご自分の愛犬の遺伝的背景をどのくらい御存じなのでしょうか。　
これで問題ある子犬がうまれたら　どう思うんでしょうか。
うちの子は健康そのものだから　相手が悪い、、、と思うのではないでしょうか。
遺伝とは　健康な子にも潜む　見えない因子なのです。
それは　神のみぞ知る領域で
良心的なブリーダー達はそこを考慮して自主的に　遺伝子検査を実施しています。

お客様の疑問にお答えするのは義務といえますが
こと妊娠という大仕事の前に　いかにも知識不足という状態ではこちらも本当に困ります。
更に　信頼されていないと感じれば　日頃のお節介もなりをひそめるというものです。
余計な事をして　揉め事になりたくありませんから　通り一遍の対応だけする事に致します。

本当は結構尽くすタイプなので　明け方　走って見に行ったことも　一度や二度ではありません。
心から信頼され頼られれば　どこまでも応えたい私ではあります。

一般の方はご理解されているかどうかわかりませんが
交配の場合　メスの飼い主様がその繁殖に関して”全責任を持つ”という大前提があります。
排卵日がいつか？（スメアなどの検査をきちんとして）
出産の準備はもちろん　お産までもです。
生まれてきた子犬に対する責任もです。
それが証拠に　繁殖申請書（一胎子登録）に
>「この繁殖に対して全責任を持ちます」　という欄に　メスの所有者がサインをすることになっています。

お分かりいただけましたでしょうか？
繁殖とは　そういうことなのです。
覚悟と責任がいるのです。
ですから　繁殖に免許がいるのですし　義務研修に参加する必要もあります。

オスの所有者として　私がすべきことは飼い主さんの言われた日に　交配をすることだけなんです
　

勘違いされやすいのですがオスの側の義務はそこまでです。

うまく妊娠させるかどうかは　メスの飼い主様の日頃の飼育管理と観察にかかっています。
それが証拠に　きっちり管理され、目が行き届いているプロの飼い主様の交配はキッチリ妊娠しますね。

今回は　交配しているところを見たいと言われました。（言われたのは初めてです、、、、）
飼い主がいるとメスは甘えますし　知らない人がいるとオスは気が散って出来ないのです。
オスのほうがデリケートなんです。
そういうことも理解せず　立ち合いたいと言われましても　困惑するばかりです。
自分の気持ちしか見えていず　なぜ　立ち合いを基本お断りしているのか　考えようともしないんでしょうか。

飼い主様がいると　強気になり　噛んでくる子もいます。そしたら私やうちのオスが大ケガをすることもあるのです。
実際その日　交配している部屋の外で飼い主様の立ち話する声が聞こえていましたら
そのメスの子は何度もひどく　うなっていました。
すると男の子もその態度に怯えてひるんでました。
仕方なく　口輪をしました。

こういう弊害があるので　スムーズな交配の為にも　お断りしているのです。

どうしても立ち合いたいなら　交配申し込みの際　その旨をお伝えし
了解してくださるブリーダーさんに　お願いしてくださればよいと思います。
そのような方も　いらっしゃるのではないでしょうか。
私は　より確実に妊娠してもらいたいので　お断りいたします。
交配は　すんなり行くものばかりではありません、、、、それなりに大変なのです。
ご理解くだされば、、、、と思います。

追記：自然交配の場合は　繋がった時点で飼い主様をお呼びしてます。繋がってしまえば、大人しくなりますので　出産のお話などしながら　終わるのを待ちます