
2020年02月14日
愛犬との別れ②
はなこが旅立ってしまい 夫はかなり参っていました。
ボンヤリしていました。
私は私で、急にワンワン泣き出して子供達を呆れさせていました。
私の様に感情を吐き出すことの出来ない夫はなかなか気持ちの整理がつかないだろうと思いました。
そんな中 夫と気晴らしに出掛けた次女から電話がありました。
ママ!パパがジッと犬を見てる。私の事どかしてまでジッとみているんやよ。
パパ 気になっとるんやわ!
というものでした。
帰宅した夫に 可愛いワンちゃんいたん?
気に入ったん?
と聞きますと 可愛いけどオレは別に。
オレの犬ははなこだし、、、と答えました。
私は次の日その近くに用事があったので帰りに夫に、私だけが見てないわと言ってそのワンチャンを見に行きました。ペキニーズの男の子でした。鼻がぺちゃんとして愛敬のある顔をしていました。元々夫は短頭種が好きでした。これまでも何度も飼おうか?と話題に登っていた犬種ですが、気難しい?頑固?と言われる性質とか抜け毛の事などがひっかかり実現していなかったのでした。
夫に 可愛いね、育ててみれば?と言いましたら いやだ。と言いました。
かなり頑なな様子でした。
帰宅して娘達と話しました。
どうにもパパは嫌がってるから無理やりにはダメだからと私が言うと 次女はパパは本当は気になっとる!
明日また行って抱っこさせようよ!抱っこしたらきっと気持ちもハッキリするよ!と次女は言い張りました。
私も実はこのタイミングであの子がいた事に少し運命を感じたのもあります。
夫はお正月連休ということもあり のんびりしていたのですが、 あーあ、オレ仕事出来んかもしれん、、、とか オレの胸にポッカリと開いた穴の大きさは計り知れんぞ、、、などと言いながらため息ばかりついていました。
はなこを迎えたのも実は その前に飼っていたオスのフラットが胃ねん転で早逝し、ペットロスになっていたからでした。
私はあの時無理やり嫌がる夫を連れて、はなこの見学に行ったのでした。
夫は渋々ついて来たのでしたが、子犬達を見せてもらって一番ちいさなはなこを抱っこさせてもらいました。
夫はただ黙ってはなこを撫でていました。
掌に収まる程の小さな命は艶々と輝いていました。
夫はしばらくして この子をお願いします!
と言いました。
その日から はなこを迎えに行く日まで
夫は楽しげに準備を始めました。
はなこの為のお外の遊び場を到着までに大急ぎで工事しました。
そしてはなことの日々が始まり笑顔が戻りました。
その経験があったので荒療治かもしれないけれど私は早めに別の犬を夫にプレゼントしようと考えていました。それははなこが健在の時からもしもの時にはと漠然と考えていた事です。
それほどにはなこは夫にとっては、特別な犬でした。
子犬の世話に追われる事は悲しみを暫し忘れさせる事が出来ます。
そして、その鼻ぺちゃは我が家に来ることになりました。女3人にしつこく勧められ折れた感じでしたが、、。
名前ははなこから一字取ってはるおと名付けました。
あれほど沈み込んでいた我が家に笑顔が戻りました。はるおの幼さや愛らしさが確実に私達をを癒していきます。
はるおのお世話やしつけをしつつ、とにかく沢山の愛情を子供のうちに注がないとダメだそうで、常にそばに置き抱っこしています。
プードルと違って独立心の強そうな面のあるペキニーズ。気がつくと一人でのんびり寝てる事が多いので、抱っこはありがた迷惑じゃなかろうか?と思うほどです。
はるおをお世話しているつもりの夫ですが、実際には、夫ははるおから沢山の愛を貰っているのです。
既に数日ではるおと夫には、密接な信頼関係が出来上がっています。それが日増しに夫の心を癒しています。
そんな経緯があり、長くの犬友さんを介して先日 同じくペットロスのご家族が里親希望だというお話を聞いて 思うところあり うちの子を迎えて頂きました。
その子を抱っこしたときのご夫婦の笑顔、、、ほっとしました。
正直今、私も、多分夫も完全にペットロスから立ち直っているわけではないと思います。気がつくと小さな思い出の品を見ながら泣いています。
それでも。
小さなはるおを抱きしめていると その悲しみを暫し忘れることが出来ます。
時間はもっとかかりそうですが、笑ってはなこの話ができる日がきっと来ると思います
Posted by トイプードルのお城 PRIMO at 17:26│Comments(0)
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