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2017年05月19日

つらいことも




今日はよい目覚め。なんと2週間以上、徹夜も何度かだし、まともに寝ていなかった。朝までノンストップ!久々の熟睡でした。夜は美味しいもの食べて 喋り倒して適度に飲んでよい気分でした。
さてさて 話題にもどりまして、先日から何度かお産の大変な部分を書いてきましたが
私がとても落ち込んで 辛くなるようなもう1つのお産が実は うちのお産の合間にありました。
少し迷いがありますが 書いてみようと思います。
毎月きちんとトリミングにも出されていて 十分な管理をされているなあというお客様がいらっしゃって、その方のご愛犬が ちゃんとマナーベルトもはいていたのに 交配してしまいました。あります、こういう事故。
かなり動転した様子で私にお電話をしてこられました。
前回望まれてうちの愛犬との間に可愛い赤ちゃんを産んでもらってその子も更に大事に飼ってくださっていたのですが その子と別の女の子がかかってしまった訳です。
どうしよう!と慌てる飼い主さまでしたが かかってしまったのは仕方がないので 万一妊娠していたら 頑張ってなんとかしましょうと相談し、先日お産の日を迎えたのです。
折しも私もお産を控え、今か今かと待ちわびて疲れが出た頃でしたが、朝いただいた電話で出産を知りました。そして一頭様子がおかしいのでみにきて欲しいという事でした。うちの子達のお世話をダッシュで終わらせて行くことにしました。
哺乳能力が乏しいだろうと予測を付けて カテーテルとミルクなどセットして向かいました。
赤ちゃんは弱々しい感じでした。
大丈夫だろうか?育つだろうか?という不安を経験から漠然と感じました。
これは完全隔離で人工飼育するしか助けることはできない赤ちゃんでした。つまり 自然の中では多分生き残れない赤ちゃんでした。
実際 私達は これが自然の摂理に背くのか否かと言うことは別として こういう赤ちゃんを助けてしまいます。中には助からない子もいますが努力次第では自然界より、かなりの生存率かと思います。

お世話の仕方をお話しして帰りました。なんとかうまくいくよう祈りました。技術的なものも必要ですが 一番重要なのは本人の生命力に尽きます。
飼い主様も愛犬の3度目のお産です。人工哺乳は初めてですが一生懸命聞いてくださっていました。

夜8時過ぎにもう一度お電話がありました。様子がおかしいという連絡です。
急いで向かいました。
一気に急変した様子の赤ちゃんがいました。
これは助からないだろう、、、と思いましたが 最後まで諦めずやれることは手を尽くしたいと、飼い主さんの行きつけの獣医さんに車を走らせました。
私と飼い主様とうちの娘が乗っていました。
病院に到着した時には既に赤ちゃんは亡くなっていました。
娘は声もたてずに大粒の涙を流し続けていました。飼い主様も、、

命がなくなることは取り返しのつかない事です。悔やんでも悔やみきれないものです。それが自分のせいではないとしても どうしても納得のいかないものです。
そしてこの場合何がいけなかったのか?何が原因なのかとずっと考え続けてしまいます。
せっかく産まれたこの命、なんとかしたかったです。
でも 自然の摂理からすると 諦めねばならないのかもしれません。
誰も味わいたくない辛いお話なのですが なぜ書こうかと思ったかといいますと昨日 他のブリーダーさんとお話していた時 時々
一度妊娠させたら婦人科系の病気が防げるという都市伝説みたいな根拠のない理由で妊娠させる人がいるという事を聞いたんです。
ビックリしました。
そんな理由で?
犬は安産と思い込んでいる方も多いですが、実際は小型化された純血種や短頭種のお産は難産が多く大変なのだという認識がないように思います。
私はお産の度に緊張しています。
文字通り命がけなのだと思えば 安易な気持ちでいられはしないのです。出産が終わって軌道にのると精神的モチベーションが一気に下がって毎回体調を崩して風邪をひきます。おとといもやはり風邪薬飲んでなんとか持ち直しました。
可愛い赤ちゃんうまれまちたーなんて、のんきそうにブログに書いていますが やはりこういうリスクもあるのだときちんと伝えるべきと思いました。
犬は全員安産ではありません。

こういう経験をするとすっかり気持ちが落ち込んで 自分のしている事が理解出来なくなったりします。
それは折々に感じる疑問です。
昨日は近くにうちの犬が旅立ちました。子供達が大喜びです。っていう文章とご機嫌そうな表情の愛犬が写る写真が添えられていました。
小さなワンちゃんが人生や家族の在り方を変えることすら出来るんです。
こんな時、この仕事やってて良かった、、、って思うんです。
こういう喜びがあるから進めるんですけれどもね、、、
辛いこと 割り切れないことも
たくさんたくさんありますが、犬を通して出会ったたくさんのご縁や喜びに救われつつ 続けているんですけれどもね、、、、














Posted by トイプードルのお城 PRIMO at 07:35│Comments(0)
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