2016年08月01日

悲しいけれども

昨日 悲しい報せがあった。
もう 9年も前、私の手を介して 旅立っていったプードルが亡くなった。
うちで生まれたのではないけれど 小さくて可愛いので手元に置いていたとき
弟の会社の従業員が遊びに来ていて気に入って 連れて帰ることになったのです。
そのころ 彼は独身で 私は独身の人に子犬を渡すことを当時ためらっていたのでした。
結婚など 環境の変化が起きた時 その子がどうなるか心配だったからです。
それでも 弟の従業員でもありましたので 経済力に関しては全く心配なかったのと
何かあれば ちからになれる近い存在だったのもあって彼に託しました。
ムックと名付けられました。

彼はダックスの女の子を飼っていましたので
そのうちにその子が妊娠して 男の子を出産しました
私はそのお産にも 立ち合いました。
その子がムクムク大きくなり 父親を追い越してしまって
ふざけて遊んでいるときに 父親の方が小さかったために脊椎損傷の大怪我をして
病院に担ぎ込まれました
私も何度かお見舞いにも行き大変な大手術だったのです

というのも血小板減少症という病気を彼が持っていたために出血が止まらないのです
フォンビルブラントという血液の遺伝疾患は割とよく知られており 遺伝性網膜萎縮症とセットで手軽に検査できるので
私もしていましたが ムックはフォンビルブラントではなかったのです。
フォンビルブラント以外にこちらのほうが聞く頻度が高いので 
これ以降 フォンビルブラントの検査をやめました。

話が横道にそれましたが ムックはそれでも頑張って長い長い入院生活を耐えていました。
奇跡的に一命をとりとめたのです。
入院費を含めて 莫大な費用もかかりました。
彼はしょっちゅう面会に行っていました。それにも私は感動しました、、、、
完全に下半身が回復したわけではなく 排尿排便も介助が必要でした。
退院してからも 仕事の合間をぬって ムックのお世話をしていました。
少しずつ良くなっているっていう報告を受けつつも 彼が富山に転勤になって 縁遠くなっていました。
それでも たまに会ったら ムックはどうしてる?なんて聞いていました
そのころには 信頼できる飼い主なんだという気持ちでしたので なんの心配もしていませんでした。

そして 昨日の知らせ、、、、、、
ムックは なんとか足を引きずりながらも走れるようにまで回復して元気に暮らしていたのだそうですが
夜 前足が急に痙攣して 朝病院が開くのを待たずして亡くなったそうです。
あまりに急で彼もショックを受けていましたが
長年介護してきた彼が推測するに 動きが悪い下半身をかばって前足で懸命に動いていたので
かなりの負担がかかっていたんだろうとのことでした、、、、、。

写真を送って、、と頼んだら 可愛い幸せな写真が送られてきました。
家族と過ごす穏やかな日々がそこにはありました。
家族として大切にされている姿でした。

ありがとう、、、って思いました。
決して平たんな人生ではなかったのですが
良い飼い主に巡り合い 幸せな日々を送ったのです。

いつも思います
飼い主さんによって 人生が変わるのです。
長い間 この仕事をやっていて 大体 どのような方か見分けられるようにはなっていますが
やはり 良い飼い主様を探すことが いかに大切かと思い知らされました。

私は毎日 今日は良い飼い主だったか考えます
大体 自分に失望する悪い飼い主のような気がします。
それでも 今日この子たちは楽しかったのかな?
イライラしたのかな?と 思いを巡らせる事が大切だと考えています。
それをしないことのほうが 悪い飼い主だと思えるからです。

ムックの冥福をお祈りするとともに 彼に心から感謝したい
そしてお疲れさまと言いたいです。
飼い主として 素晴らしかったと心から思いました。






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Posted by トイプードルのお城 PRIMO at 10:07│Comments(0)トイプードルあれこれ
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