トイプードルのお城　PRIMO｜ブログ

これ 何の写真か わかんないですよね(＃￣З￣)

私の膝に乗ってるアンジェラとルビーです。
遊んでいるとき　私がたいがい見張りをしているんですが
私の膝に乗る乗れないで　大騒ぎです。

観察していて思うんですが　犬は上下関係　力関係にものすごく敏感だし
重要視する生き物なのだと　再認識します。

シートンの書いた動物記で　胸が震えるほどに感動したのは
”オオカミ王　ロボ”でした。
恐ろしく頭のキレル　オオカミの群れのリーダーロボと人間との戦いを描いたものでしたが
どんなに巧みなワナを仕掛けても　引っかからなかったロボを
最後に陥れたものは　ワナでも何でもなく
彼が心から愛していた奥さん　ビアンカという白いメスオオカミだった、、、、、というストーリーでした。
どうしてもワナに　かからないロボのかわりに　ビアンカをとらえて　おとりにして
それを助けに来た所を　捕まえるという　実に卑怯な手を人間は使ったのですが
一夫一婦制で　生涯強い絆で結ばれてるというオオカミの性質を利用したものでした。
そして危険を顧みず　どうにかしてビアンカを助けようとしたロボに　胸が熱くなったものでした。

ビアンカはメスでしたが　ロボの奥さんということで　群れの皆が　一目置いて接していたらしいのです。
細やかな　力関係にとても敏感だということですね。

我が家にパリスというオスがいます。
割に気が強く　常に堂々としている立ち居振る舞いに　気品すら感じる私は単なる親ばかでしょうが
血筋の良さがストレートに現われているような　綺麗な子です。
彼は　自分より目下のものには絶対的な権勢をふるっています。
チビ達が　揉め事などをして　騒いでいると　さっと来て　叱り飛ばします。
群れの統制を乱す者は許さない、、、という気迫を感じます。

彼はアンジェラ、ルビー、バンビの次に我が家にやってきました。
それ故　その記憶は彼の中で　絶対のようで　バンビとは大変仲の良い夫婦でしたが
アンジェラとルビーにだけは　今も絶対　無礼な振る舞いをしないのです。

面白いことに　かなり上下関係に　うるさいアンジェラも　パリスの事は認めていて
私の膝に自分が乗っているときでも　パリスが一緒に乗ることを許します。
オスだから？？違います。ヴィーノに対しては　かなり横柄な態度をとっていますから、、、
そのかわり　パリスはアンジェラに　きちんと礼を尽して　アンジェラの口をなめて　許しを得ています。

よく愛犬が口をなめて、、、と嫌がる人がいますが
目上の者に対する　親愛の情を示しているので　理解してあげてほしいなと思います。

話はとりとめのないようになってしまいましたが
こんな小さな犬の世界にも　歴然とした上下関係があるのだなぁと
当たり前の事なんですが　感心して観察しています。

この上下関係に　はじかれ上手くいかないものが
たまにでます。
今までにそういう子がいて　食欲不振で危ないところまでいったりして
獣医さんと相談の上　多頭飼いに向かない個体なのだろうということで　一般家庭にお譲りいたしました。

私はブリーダーですが　オリに入れっぱなしには　したくない派です。
出来る限り　家庭犬のように育てたいし　構ってやりたいのです。
仲間と遊ぶ楽しさも味あわせたい。
なので　出して全員集合なんて場面も　しょっちゅうなので
きっちり　管理しないと難しい点も確かにあります。

それでも　毎日観察し　個々の性格を充分理解したうえで
やっぱり　どうしても　ワイワイ遊ばせたいなぁ、、、と思っています。